床屋の政談 2000年11月23日
熊の生活もずいぶん長い間放りっぱなしだった。生活はしていたのだけれど、なんだか人と話し合いたいような気分になれなかった。それで、思い出したようにこの話を書いている。 素人が言ってみても仕方のないことかもしれないのだけれど、有権者というのは投票のプロではないのが普通で、だから発言してもかまわないだろう。日本国民なら誰でも思っていることだろうけれど、日本の政治はひどいなあ。加藤紘一はどうしてしまったんだろう。 あの、森内閣不信任投票に欠席するというニュースがテレビ番組の途中にテロップで流れたのは、午後入時半くらいだった。それまでは、ニュースステーションをみるのが楽しみだった。言うまでもなく私は、森内閣がどのようにつぶれるのか、どのように自民党が崩壊していくのか、ワクワクしてみていたのだ。私の妻に尋ねても、子供たちに聞いても、なぜあそこで加藤紘一(こうなつたらもう絶対に敬称略だ)があんな行動をとったのか疑問だという。たまたま後日乗り合わせたタクシーの運転手も、「がっかりしましたね」と言っていたから、国民の多くが深い失望を感じたのは間違いないだろう。ひどく狭い範囲でしか話を聞いていないが、床屋の政談だからかまわないのだ。これでは、この一年間沈んだ状態でいたこの私でさえハイにならずにはいられない。 本当に投票の素人の私も、そうはいっても毎回投票に行っているのだから、今度こそ何とか出来ないものかと考え込んでしまった。まあ、もちろん何とも出来そうにないのだけれど、アメリカの選挙をみていると、いろいろの場合を想像して、早く選挙をやってくれないものかと思ってしまう今日この頃だ。 |