「熊として、はじめに一言」

 熊の生活というタイトルからして、このページでは私の身辺雑記のようなものを書き綴るのが正しいあり方なのかもしれないのだが、それでは読む人に楽しみがないのではないかと思う。だから私としては、本当に私の身の回りで起こった面白い出来事と、まったくどこにも起こったことのない、つまり私の心の中でだけ起こった妄想に類する出来事を、これから書き始めてみようと思う。
 それはもしかすると、私の詩の方法とあまりに似通っていて、詩ではないのかといわれるようなものも出てくることになるかもしれない。しかし、私としてはこの欄ではあまり推考して作品化するよりも、それ以前のもやもやした状態を生に書いてみたい気がしている。とはいえ、最初からいっているように事実を書くつもりもないのだから、どこが生になるのか、定かではない。定かではないものにはつき合えないという方は、熊とは生活をともにできないわけで、それはそれで仕方がない。
 ああ、事務的なことは本当のことなので、誤解しないようにしていただきたい。たとえば、リンク集は確かにどこかにリンクしているはずだし、それがうまくいっていない場合は、当方のミスということで御指摘いただければ直します。
 では、今後のこのページの増殖をお楽しみください。


1998年7月8日
  熊こと淵上熊太郎


くまの生活バックナンバー
●No.01「熊として、はじめに一言」
●No.02「事実としての熊の生活」
●No.03「このごろのベリーグッドのこと」
●No.04「ベリー・グッドの町起こし」
●No.05『「ああ」の周辺』のこと
●No.06 私はいつも本当のことが言えなくて
●No.07 未来についてどんな嘘がつけるのか
●No.08 曖昧な記憶と断片しかない過去
●No.09 床屋の政談
●No.10 横田さんの絵
●No.11 伊東日記

E-Mail : kumataro@poetry.gr.jp



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